- レンタルや購入で手に入れたDVD/Blu-rayに英語字幕を追加したい
- 英語学習に使いたい映画がNetflixやHuluで配信されていない
- 洋画で楽しく効果的に英語を勉強したい
こんな方を対象にした記事です。
映画DVDなどに英語字幕をつけて、パソコン&アプリで観よう
この映画、英語字幕ついてないじゃん……。
こんな経験、映画好きの英語学習者なら一度はあるのではないでしょうか。
NetflixとHuluは英語字幕をつけられるので便利ですが、ストリーミングされていないこともあります。仕方ないと諦めて、違う映画を探す人もいるかもしれません。
でもちょっと待って! せっかくなら好きなもので勉強した方が捗ります。英語字幕が用意されていなら、自分で設定しちゃいましょう。 もちろん合法且つ無料です。
使うのはこちら、無料の動画再生プレイヤー、VLCメディアプレイヤー(VLC media player)。

英語字幕のほか、字幕の遅延表示、スロー再生などの機能を、ホットキーを使って簡単操作することも可能。さらにスマートフォンやタブレットのアプリでも楽しめる優れものです。
この記事では、そんなVLCメディアプレイヤーの便利な使い方を、画像付きでシンプルに説明しています。
Contents
VLCメディアプレイヤーの使い方


WindowsにもMacにも対応しているVLCメディアプレイヤー。多機能で、あらゆるフォーマットの動画を再生することができる、定番の動画再生プレイヤーです。
一時期は脆弱性が噂されましたが、その当時の最新版には影響がなかった模様。とりあえず安全且つ無料の動画再生プレイヤーになっています。
ダウンロード方法



パソコンで使用するには、下の公式ページからダウンロードしてください。スマートフォンやタブレットのアプリは「VLC」で検索するとすぐ見つかります。
普通に映画を観るのにももちろん便利ですが、英語学習にも超役立つんです。この記事では5つの機能をフィーチャーします。
一つひとつ詳しく確認していきましょう。
無料英語字幕のつけ方
自分で映画字幕をつける方法は、字幕ファイルをダウンロードと動画への同期です。
字幕のダウンロードサイトはたくさんありますが、個人的には「Subscene」がおすすめ。サイトが見やすく、映画に加え、海外ドラマや日本のアニメの英語字幕なんかもあります。
英語字幕の有名サイトなのでウイルスなどの心配はほぼありませんが、ファイルを開く前に念のため「VirusTotal」でチェックするなど、細心の注意を払ってください。
サイトにアクセスしたら、まずページ上部にある検索窓の下「Change filter」をクリック。


ここで「English」にチェックを入れておきます。フィルターをかけずに検索すると、いろいろな言語の字幕がたくさん出てきてしまうので。


私は映画『ショート・ターム』(原題:Short Term 12)の字幕を探してみました。
ちなみに、この作品はミニシアターの名作で、あの『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックも出演しています。 ちなみにこの映画は下記リンクにて紹介しています。
日常系なので勉強にもぴったり。でも英語字幕がないんです……。が、字幕ファイルはこんなにたくさん出てきました。


どれにすればいいのか悩んじゃいますね。とりあえず項目「H.I.」にマークがついているファイルはバリアフリー字幕なので、これ以外になります。そのうえで「Blu-ray」か「DVD」か、なんとなく「これかな?」というのを選んでみましょう。
ダウンロード画面はこんな感じ。緑色の「Download English Subtitle」をクリックでSRCファイル(.src)がダウンロードされます。


字幕ファイルを手に入れたので、再生する映画に同期させましょう。
VLCメディアプレイヤーを開き、メニュー「字幕」から「字幕ファイルの追加」を選択します。


保存した先ほどのSRCファイルを選択すると、同じメニューの「字幕トラック」に追加した字幕が出現。これを選択してください。


英語字幕がつきました。


上手くいかなければ、まずVLCメディアプレイヤーを再起動し、同じ手順で字幕を選んでみてください。
それでもだめな場合は、違う字幕ファイルをテキトーにダウンロードして同期させてみると、そのうちぴったりハマるやつが見つかると思います。
なお、英語のスクリプトに関しては下記リンクをご参照ください。
字幕の遅延表示ですぐに答え合わせ
この設定はあっという間にできます。「ツール」から「トラックの同期化」を選択。


そこに「字幕トラックの同期化」があるので、秒数を設定します。だいたい2秒くらいがおすすめです。


字幕遅延は英語学習にはとっても効果的。まず自分の耳で聞き取り、そのあとすぐに答え合わせができます。集中して取り組みたいときはおすすめの設定です。
もちろん単純な映画鑑賞の場合はむちゃくちゃ煩わしいので、おすすめしません(笑)。
スロー再生で聞き取れないセリフを確認
再生速度の変更はデフォルトでは設定されていません。自分で設定する必要がありますが、とっても簡単。まずは「ツール」から「インターフェースのカスタマイズ」を選択します。


下記の画面「ツールバーの要素」にある「速度セレクター」を、上部「ライン1」か「ライン2」の好きなところにドラッグします。


閉じるとツールバーに「1.00x」と表示されるので、ここをクリックすると速度調整のバーが。これでスロー再生が可能になります。


こうすることで、聞き取れなかった、あるいは聞き取りづらかった台詞をゆっくり確認することができます。映画はかなり早口だったりしますからね。
ホットキーを設定して簡単操作
とにかく多機能なので、それに準じてホットキーもたくさんあります。その一部がこちら。
- ほんの少し前に戻る
- ほんの少し先に進む
- 少し前に戻る
- 少し先に進む
- 字幕の遅延を増加
- 字幕の遅延を現象
- 字幕トラックの切り替え(英語⇔日本語など)
- 字幕切り替え(ON⇔OFF)
- etc...
ホットキーを確認または変更するには、右クリック「ツール」→「設定」をクリック。


その中に「ホットキー」があるので見てみると、アクション&ホットキーの一覧が出てきます。


ホットキーを変更したいときは、アクション名かホットキー名をダブルクリック。下の画像のように「ホットキー変更」というポップアップが出ている状態で、ホットキーに設定したいキー操作を行います。


例えばスペースキーを設定したい場合は、実際にキーボードのスペースキーを押してください。
するとポップアップの表示が変わるので、変更してもよければ「割り当て」をクリックします。これでホットキーの変更は完了です。


iPhoneやiPadのアプリで鑑賞
動画はアプリを使ってiPhoneやiPadで観ることも可能です。
自分で設定した英語字幕を使う再には、字幕のファイル名を映画のファイル名と同じにしてアプリに転送してください。そうすることでアプリが勝手に紐づけしてくれます。
では、ファイル転送方法を確認していきましょう。
私が自分のiPhoneを英語設定にしているので、アプリのキャプチャ画面も英語になっていますが、普通は日本語で表示されます。
まずはクラウド経由で送る方法。アプリの「ネットワーク」から「クラウドサービス」を選んでみましょう。


ラインナップはこんな感じ。


WiFi経由で転送するには、同じく「ネットワーク」にあるWiFiの項目をオンにしてください。そこにURLが出てくるので、パソコンでアクセスします。


下の画像の左側のようなページが出てくるので、動画ファイルをドラッグ&ドロップすれば完了です。


以上、英語字幕をはじめとするVLCメディアプレイヤーの便利な使い方でした。学習の効率も効果もぐんとアップするので、ぜひ試してみてください。