- エジプトのトゥクトゥクってどんな感じ?
- カイロでよく起こる犯罪は?
- エジプトのタクシーって安全?
こんな疑問を解決する記事です。
エジプトのトゥクトゥクについて、廃止の背景や業界の闇を聞いた
🇪🇬エジプトの公共交通機関のひとつであるトゥクトゥク(三輪自動車)。約20年にわたって首都・カイロのスラム街を走ってきたものの、遂に政府が廃止に乗り出すようです。
というわけで、このニュースについてエジプト人に話を聞いてみました。
DMM英会話について

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デイリーニュース(Daily News)

教材もたくさん揃っていますが、私が普段から愛用していて、この記事を書くにあたっても使用したのが「Daily News」。
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エジプト人講師とレッスン

国名:エジプト・アラブ共和国
地理:中東および北アフリカに位置、アフリカ大陸では北東端
首都:カイロ
言語:アラビア語(公用語)など
人口:約9,800万人

今回はDMM英会話のデイリーニュースより「Egypt to Get Rid of Tuk-Tuks」を使用しました。
Egypt to Get Rid of Tuk-Tuks | DMM英会話 デイリーニュース
インドからの輸入で浸透

トゥクトゥクは……2001~2年くらいかな。🇮🇳インドから輸入し始めたんですよ。
話を聞いたのは30代の男性講師。ネイティブみたいな英語でよくしゃべってくれる先生でした。
トゥクトゥク導入から約20年、すっかりエジプト人に浸透しましたが、カイロではスラム街を席巻しており、基本的には貧しい人たちの交通の便として役立っていた側面が。
犯罪への悪用と規制


ドライバーなんて悪いやつばっかりだから、僕はもうぜんぜん乗ってないですね。
不衛生且つテロを含む犯罪に使われることが多いため、数年前から規制の動きがあり、ホスニー・ムバーラク元大統領は裕福な地域でのトゥクトゥク運用を禁止しました。
それでも南アジアからの部品の輸入は許可していたため、組み立てられたのちに販売されており、完全な規制には至らず。
2018年に規制が強化されて、すべてのトゥクトゥク購入者にライセンス登録が必要になる前までは、それこそやりたい放題だったんですね。
友だちに貧困層に生まれたやつがいるんですけど、そいつはめっちゃ頭がよかったから、大工の専門学校を卒業してから働き始めて、いまでは工場を運営してるんです。恵まれた環境じゃなくてもそうやって天職を見つけられる人がいる反面、もちろんそうじゃない人もいる。そういう人がだいたいトゥクトゥクのドライバーになるんですよね。


とにかく安いし、誰でも簡単に乗り降り出来るっていうのもあって、誘拐とかひったくりとかの犯罪に使われることが多いんです。でも無許可の車体にはナンバープレートがないから、追跡も捜査も不可能なんですよ。
そこで現政府はトゥクトゥクの代わりにミニバンの導入計画を発表。遂に本格的な規制へと動き出したわけです。
とはいえ、運転手は決して裕福ではなく、ほかにスキルもないため、トゥクトゥクの廃止が死活問題。反対の声が上がるのも当たり前ですね。
最初から導入するべきじゃなかったと思います。でもまあ、人が多い公共の場で乗るならたぶん大丈夫だし、普通に楽しいですよ。姪っ子なんかはトゥクトゥクが大好きでいつも乗りたがるし。ただ狭い路地とか田舎の町とか、人気のないところで乗るのは止めた方がいいかな。
Uberやタクシーなどの交通手段


ちなみにほかの交通機関としては電車やタクシーをはじめ、最近では配車サービス・Uber(ウーバー)が人気な模様。
ウーバーは超便利ですよ。料金も高くないし、GPSで全データが記録されるから安全だし、仮になにか犯罪に巻き込まれても犯人を捕まえやすいしね。あとドライバーとおしゃべりするのが楽しくて。みんないい人ばっかり。
そしてタクシーはと言うと……。
滅多に使わないなあ。トゥクトゥクと同じで犯罪の温床になってるし、基本的に運転手はメーターを回さないから2倍くらいの値段をふっかけられるんですよ。先手を打って乗るときに『ここに行きたいんだけどいくら?』って聞いても『いくらがいい?』って聞いてくるし。そんなのわかんないよ!
まとめ:ドライバー業界の闇は深い


日本でもよく「海外では(特に流れの)タクシーは使うな」と聞きますが、ドライバー業界の闇は思った以上に深いことがわかりました。
エジプトでは現地の男性でも危険と感じるよう。訪れる際は注意した方がよさそうですね。
英語の勉強だけでなく、今回のように世界各国の人々に話を聞くことができるのは、110か国以上の多国籍な講師が所属するDMM英会話の大きな魅力。
無料体験は2レッスン受講可能ですので、ご興味があればぜひ受講してみてください。
貴重な生の声を聞かせてくれた先生には心より感謝します。
エジプトについて余談


私の友人のひとりはその昔、カイロにある日本人学校に通っていて、数年前に旅行で再びエジプトへ行ったときにはお土産としてエジプトの1ポンド通貨をくれたんですが、それがとってもお洒落。いままで見たコインの中で一番きれいだと思います。
ちなみに作家の西加奈子もその学校の出身者。直木賞受賞作にしてベストセラー『サラバ!』は、その経験を元に書かれた長編小説です。
上・中・下とあり少々長いですが、エジプト、イラン、大阪での生活を通して描かれる家族の物語は、人生の奥深くに切り込みます。フィクションとして普通に面白いですが、中東に興味がある方にもおすすめです。