- ヘアカラーについて英語で話したい
- 美容師として外国で働きたい
- 海外の美容院で髪を染めたい
こんな方を対象にした記事です。
髪の英語【ヘアカラー】色落ち、グラデーション、インナーカラー etc.
5年ほどずっとブリーチをしては髪を染めて、グラデーションも含むカラフルなヘアカラーを楽しんでいる筆者・HAL。派手髪は意外とオンライン英会話の先生たちにも好評で、質問されることが多いです。
というわけで、この記事では英英辞書や英語文献から学んだ髪染めに使えるヘアカラー用語を、実際の使用例を引用しながらまとめてみました。派手髪はもちろん、茶髪や白髪染めなどにも使える表現です。
Contents
ヘアカラーに使える動詞・フレーズ
【日本語と同じ】ブリーチする
bleach

髪を染める
dye

間違いやすいポイントですが、例えば「髪を青に染める」は「I dye my hair blue」となり、色の前に前置詞はなにもつかないので注意。
to give something a different colour using a dye
Longman「dye」
気を付けたいのは、自分で染めたのか、染めてもらったのか、という点。
ポイント
- I dyed my hair.=自分で髪を染めた
- I had my hair dyed.=美容院などで人に染めてもらった
このパターンは「髪を切る」や「パーマをかける」なんかもそうですね。ほとんどの人は「I had my hair cut」や「I had my hair permed」になるかと思います。
ちなみに髪色を年中変えることで有名(?)な私はいつも自分で染めているので、オンライン英会話で髪色について聞かれたときは「I dyed my hair」と答えるのですが、たまに「染めてもらったってこと? じゃなくて自分で染めたの?」と聞き返されます。
色落ちする
fade
自動詞として「my hair colour is fading」とも言えますし、例えば髪の色を落としたいときには他動詞として「fade my hair colour」という使い方も出来ます。
下記はMei Yanというユーチューバー兼インスタグラマーの動画。 直訳すると「この色は退色するまでに時間がかかりそう」。つまり「色持ちがよさそう」ということですね。
赤やピンクやオレンジなどの暖色(warm colour)は色落ちが遅いんです。
私はぜんぜんユーチューバーを知らないのですが、たまたま見つけた彼女のチャンネルだけはたまに覗いています。
主にヘアカラーやメイクアップ動画をアップしていて、むちゃくちゃ可愛いのはもちろん、英語が聞き取りやすいのでおすすめです。
リタッチする、リタッチカラー
touch up
いわゆる「プリン髪(dark roots)」を染め直すカラーリング。日本語では「リタッチする」なんて言いますね。
動詞としての「touch up」も使えるほか、名詞として「get a touch-up」などという風にも表現出来ます。
Mei Yanのリタッチ動画では「いまからこのとんでもない色(nasty mess)をリタッチする」ということを話しています。
ちなみに「化粧直しをする」という意味でも使用可能。
ヘアカラーリングに使う道具
ヘアカラー剤
hair dye
動詞で「染める」という意味ですが、名詞では「カラー剤」という意味。髪だけでなく「染色剤」という意味なのでなんにでも使えます。
a substance you use to change the colour of your clothes, hair etc
Longman「dye」
ちなみに私は『マニックパニック(マニパニ)』というアメリカ産のヘアカラーリング剤を使用。派手髪の方はみなさん(?)御用達、ボトルにドぎつい色のクリームが入っているプロダクトですね。
最初は「え……これを髪に直塗りするの……?」とひるみ、ブラックなどを混ぜて色を抑えていましたが、いまではシャンプーする感覚でそのままベタベタ塗ります(笑)。
そろそろ蛍光色に挑戦しようかな。
【2020/01/23 追記】ネオングリーンには挑戦してみました。詳しくはこちら。
plastic gloves


日本語で言う「ビニール」は「plastic」になることが多いです。環境問題関連でなにかと話題の「ビニール袋」も「plastic bag」ですね。
Mei Yanの動画ではヘアカラーリングの手順が紹介されています。
彼女が使っているのはマニパニではなく『COLOR BRILLIANCE』という商品で、日本での公式販売はされていないみたいですね。うーん、気になる。
ラップ
plastic wrap


これも「plastic」なんですね。ヘアカラーリングにはかかせません。
thin, transparent, plastic material, used for wrapping food to keep it fresh
Cambridge Dictionary「plastic wrap」
ちなみに「アルミホイル」は「tin foil」です。単語「tin」は「錫(スズ)」の意で、「お菓子(など)の缶」を「tin」とも言います。
テールコーム
rat tail comb
先が尖っているくし。Mei Yanのエクステのチュートリアルでは、使う道具としてテールコームが紹介されています。
ヘアカラーの種類
【日本語と同じ】ハイライト
highlights
【日本語と同じ】アッシュカラー
ash
「ash gray」
【日本語と同じ】パステルカラー
pastel
「pastel pink」


派手髪
bold hair colour
vibrant hair colour
vivid hair colour


いろいろな形容詞を使って表現できます。
ポイント
- bold:形や色がどぎつい
- vibrant:色が明るくて強い
- vivid:色や模様が目につく
COLOURS/SHAPES:very strong or bright so that you notice them
Longman「bold」
a vibrant colour is bright and strong
Longman「vibrant」
vivid colours or patterns are very bright
Longman「vivid」
グラデーション
balayage
ombré


グラデーションは何パターンかあるのですが、よく見るのはこの二つ。どちらも微妙に染め方が違うようですが、正直なところよくわからないです。素人には難しい……。画像検索しても同じようなものしか出てこず。
理屈として「balayage」はあくまで自然に見えるのがポイント。一応グラデーションになっているけれど、色の境目がそれほどはっきりしていなくて、混じり合っている感じ。これが最も一般的に使われている語のようです。
The term comes from the French word "balayer," meaning to sweep. It's a term that refers to the way the color is applied, not the color itself. "Balayage is a technique where hair color is painted onto the hair to create a graduated, more natural-looking highlight effect," says Warren.
What Is Balayage? Everything You Need to Know About the Hair Color Trend
ただ、厳密に言うとカラー自体を指す言葉ではなく、カラーリング・テクニックのことらしい。
Ombre means "shaded from dark to light," so balayage is actually a technique used to create ombre, explains Warren.
What Is Balayage? Everything You Need to Know About the Hair Color Trend
一方の「ombré」は、頭頂部から毛先へ向けて明るくなっていくタイプのグラデーションで、基本的には髪の中央から比較的はっきりと色が入っている印象。
このカラーに染める技術が「balayage」ということになりますが、実際には「balayage」はカラー名として浸透しているようですね。
ちなみに「ombré」はネイルアートなんかにも使えます。
インナーカラー
peekaboo highlights
hidden highlights
underlayer highlights


いろいろな言い方がある「インナーカラー」は「highlights」の部類に入るわけですが、この部分を「hair colour」として「peekaboo hair colour」などと言ってもOKです。
その「peekaboo」は「いないいないばあ」のこと。つまり直訳は「いないいないばあハイライト」ですね。カワイイ。
個人的にはこの「peekaboo highlights」が一番カッコいいと思いますが、ヘアカラーに詳しくない人、特にノンネイティブには伝わらない可能性が高いですね。
私は「balayage」が伝わらなかったことがあります。なのでまあ、下記二つが無難かと。
It’s when you think you know someone’s hair color, but when they move the top layer of hair, it reveals a totally different color. Well, that hair color trend is called peekaboo highlights.
35 Captivating Peekaboo Highlights
ちなみに「髪の内側」は「underneath of one's hair」です。例えば「髪の内側をピンクに染める」と言いたいときは「dye the underneath of my hair pink」となります。
暖色(系)
warm colour
warm tone


赤、ピンク、オレンジなどの色は「warm colour」。一方の「warm tone」は「暖かい感じのする色味」のことなので、例えば「warm tone blue」などもあり得ます。
ポイント
- colour:色そのもの
- tone:雰囲気
Mei Yanの動画では「暖色系のピンクが大好き」と言っています。
寒色(系)
cool colour
cool tone


上記「warm colour」と「warm tone」の逆。青、緑、紫などの色が「cool colour」。
ポイント
- colour:色そのもの
- tone:雰囲気
ちなみにこういうヘアカラーは定着させるのが難しいため、退色するのが早いんです。そもそも色を入れるのも大変で、濃さにもよりますが、黒髪からだと最低でも二回はブリーチしたいところ。
そして「cool tone」は 「冷たい感じのする色味」になります。アッシュカラー(ash hair colour)や、プラチナブロンド(platinum blonde)もこの類ですね。
Cool-toned blonde hair is having a moment. Flattering on an array of skin tones and eye colors, the secret to making ash-y hues look modern is with dark roots that softly diffuse into a lighter shade of blonde, explains celebrity colorist Rona O'Connor, who works with Blake Lively and Debra Messing.
The Best Ash Blonde Hair in Hollywood
明るい金髪
fair hair


金髪だけでなく、例えば茶髪でも色が薄ければ「fair hair」です。辞書にあるように肌にも使えます。
(of skin) pale, or (of hair) pale yellow or gold
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/fair
dark roots
プリン頭


髪の生え際(根元)は「roots」。
日本語で「プリン頭」というとネガティブな意味ですが、手入れが楽なヘアカラーとして紹介されていたりもするので、必ずしも伸びっぱなしの汚いヘアカラーの意ではないようです。
Dark roots, blonde hair? Why not! Dark roots used to be a blonde's worst nightmare, but in recent years a dark, smudgy root has become a blonde haircolor trend.
DARK ROOTS, BLONDE HAIR: THE PERFECT LOW-MAINTENANCE HAIRCOLOR
また、「プリンになってきた」は「my roots are growing out」などとも言えます。
黄ばみ
brassy hair


単語「brass」は「真鍮・金管楽器」といった意味。「ブラスバンド」の「ブラス」ですね。
ヘアカラーに使うときは、ブリーチした直後の髪色、あるいは染めたあとに色落ちしたときのオレンジがかった髪色と、ネガティブな意味で使われていることが多いです。
like brass in colour, or too bright
Cambridge Dictionary「brassy」
白髪
gray hair
🇬🇧pepper-and-salt hair
🇺🇸salt-and-pepper hair


一般的な「白髪」は「gray hair」。一方の「salt and pepper hair」は「白髪と黒髪が交じった髪」になります。
Pepper-and-salt hair is a mixture of dark hairs and grey or white hairs.
Cambridge Dictionary「pepper and salt」
ちなみに「gray」の綴りは「grey」でもOKなんですね。前者がアメリカ英語、後者がイギリス英語とのことですが、いまではあまり区別はないようです。
以上になります。ヘアカラーの話をする際は、この記事で紹介したワードを使ってお話してみてください。