- COVID-19の情報を集めている
- 海外での新型コロナウイルス感染拡大状況が気になる
- 感染者が急増しているイタリアの現状を知りたい
こんな方を対象とした記事です。
イタリア人に聞いた、新型コロナウイルス流行の現状や人種差別
新型コロナウィルスの感染が拡大し続けている🇮🇹イタリア。2020年3月5日時点で感染者は3,000人、死者は100人を超えてしまいました。
北部を中心に猛威を振るっていたコロナですが、中部や南部にも広がりつつあります。この事態を受け、ジュゼッペ・コンテ首相は国内すべての学校を3月中旬まで休校すると発表するなど、さらなる感染拡大を防ぐために本格的な対策へ乗り出しました。
状況は常に変化しています。今後どのような展開を迎えるのかはわかりませんが、3月4日時点での状況についてイタリア人に聞いてみました。
Contents
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イタリア人に聞いた「COVID-19の感染拡大」


国名:イタリア共和国
地理:南ヨーロッパ
首都:ローマ
言語:イタリア語(公用語)など
人口:約6,000万人


今回はDMM英会話のデイリーニュースより「South Korea Postpones School Year Due to Coronavirus」を使用しました。
[sanko href="https://eikaiwa.dmm.com/app/daily-news/article/south-korea-postpones-school-year-due-to-coronavirus/q6YscFegEeqUc_ugucY-HA" title="South Korea Postpones School Year Due to Coronavirus" site="DMM英会話 デイリーニュース" target="blank"]地域差がある不安感や危機感


本当、イタリアはとんでもないことになってますね……。
話を聞いたのは10代の女性講師。日本のことも心配してくれる優しい方でした。
私が住んでるのは北西の小さな町です。ホットスポットからは少し離れてるから、みんなマスクもしないで普通に外出してるかな。まあマスクはそもそも手に入るかわからないんですけど。
北部から感染が広がってきているイタリア。新型コロナ感染世界マップでは、国別の感染者数の最新情報を確認できますが、イタリアの感染者数は、中国と韓国に次いで3番目に多いです。
そして、下記がウイルス陽性反応の件数により色分けした地図になります(2020年3月4日時点)。
- はミラノがあるロンバルディア州。件数は「1000~9999」。
- はボローニャがあるエミリア・ロマーニャ州。件数は「500~999」。
- はベネチアのあるベネト州。件数は「100~499」。
- の件数は「10~99」。
- の件数は「1~9」。


画像出典:Wikipedia
北西部に位置する彼女の町でもマスクは品薄状態とのこと。ただホットスポットから離れているため、極端なパニックや外出自粛などは見られないようです。日本人と似た反応ですね。
政府は対策をとっているのでしょうか?
政府の対策と国民の反応


最近は、映画館とか、学校とか、ジムとか、そういう大きな公共施設は閉鎖されてます。スーパーなんかは開いてるから、普通に生活はできている状態ですね。
CNNによると、特に感染者が多いロンバルディア州などの感染地域では、2月21日に公共施設の閉鎖や交通制限が行われています。これに各地も続いているようです。
もちろんイベントなどの中止も相次いでいます。ベネチアのカーニバルは中止、ミラノのデザインの祭典「ミラノサローネ」は延期、そして4月3日まですべてのスポーツイベントが無観客で行われることに。
先々週から先週くらいは感染者も100人くらいだったから、それほど深刻な状況ではなかったけど、もう2000人を越えちゃったから……。政府もウイルスの拡大を防ぐ対策に力を入れてきたように感じますね。
残念ながら、感染者は3月5日時点で3,000人超えとなってしまいました。下記のグラフはイタリアでの感染者数の推移です。爆発的に増えていることがわかります。


画像出典:Wikipedia
政府の初動は悪くなかったと思います。2月初旬の時点で中国からの直行便を禁止したりして。入国禁止ではなかったから、完全ではなかったと思いますけど。
TRAICYによると、コロナウイルス感染者の発見を受け、早々に中国本土・香港・マカオ・台湾からのフライトの乗り入れを禁止していたようです。


画像出典:Wikipedia
さっき言ったように、私の町ではマスクをしていない人もいるし、まだ普通に外出もしてるけど、一応気をつけてはいますよ。イタリア国内の感染者数が多い地域の人とか、あと中国人には近づかないようにしてますね。人にも触らない。握手もハグもキスもやめて。
ちょうど彼女と話しているころ、イタリアでハグやキスを禁止する法令を出すことが発表されました。
これについては「ばかげている」という意見も国民からは上がっているようですね。他人との接触が多い文化は少なからず感染拡大に繋がっているような気はしますが。
イタリア人やアジア人に対する差別


ヨーロッパの中ではイタリアの感染者数が一番多いから、ほかの国ではイタリア人を避ける動きがあるみたいです。差別とまではいかないけど。
イタリアの小さな町に住んでいる彼女に実感はなくとも、そういった話があるそう。調べてみると、COSMOPOLITANの記事では、フランスに住むイタリア人のこんな話が紹介されていました。
「昨日出社したら、フランス人の同僚から、『イタリアから新型コロナウイルスを持ってきてないよな?』と言われました。同僚は僕をからかうつもりで言っているのかもしれませんが、深刻な問題なので不快に感じています。また、スーパーなどでイタリア産の食品は購入しないようにしよう、などと警戒する人もいます」
仏在住ライターが取材!新型コロナ流行による「人種差別」の実情
そもそもは中国人差別から始まり、現在では欧米諸国でアジア人差別が広がっています。イタリアの田舎ではどうなのでしょうか。
知り合いに日本人の学生がいるんですけど、ちょっと前に話したときはいつも通り外出はしてるって。ときどき変な風に見られたり、人から「中国人?」って聞かれたりすることはあったみたいだけど。ほら、日本人か中国人かわからないことがあるから……。あとイラン人差別が広がってるっていう話は聞いたことがありますね。


彼女も先ほど「中国人には近づかないようにしてますね」と言ってましたが、中国人に対する風当たりはかなり強そう。日本人に対してはそんなことないと言っていましたが、日本人学生の話も少し前のことなので、もしかしたら状況は厳しくなっているかもしれません。
ちなみにWikipediaには、COVID-19の流行による人種差別問題をまとめた「Xenophobia and racism related to the 2019–20 coronavirus outbreak」というページまで作られています。
そもそも欧米でのアジア人差別は決して珍しいものではありません。私も半年ほどアイルランドに滞在していたことがあるのですが、何度かそういった話は耳にしました。古風ですが、生卵を投げつけられたとか、面と向かって「アジア人が嫌い」と言われたとか。私自身はないですけど。


今回の新型コロナウイルス流行で差別が拡大しているということですが、水面下に潜んでいた差別意識が膨らんだ結果なのではないでしょうか。いま人種差別をしている誰かは、もともとそういう思想を胸に秘めていたのだと思います。
余談になりますが、気候変動について彼女に話を聞いたときは、北イタリアと南イタリアでは環境問題に対する意識の差があることを教えてくれました。気になる方は下記リンクにてどうぞ。
まとめ:冷静に、余裕を持って、適切に


誰もが想像しなかった速さと規模で、感染が拡大し続けている新型コロナウイルス。イタリア、そして日本はもちろん、世界の感染拡大がどうにか終息してくれることを祈るばかりです。
今後一体どうなるのか、世界中の人が同じような不安を抱いていると思いますが、こんなときこそ冷静に見守り、心に余裕を持って、適切に行動していきましょう。
英語の勉強だけでなく、今回のように世界各国の人々に話を聞くことができるのは、110か国以上の多国籍な講師が所属するDMM英会話の大きな魅力。
無料体験は2レッスン受講可能ですので、ご興味があればぜひ受講してみてください。
貴重な生の声を聞かせてくれた先生には心より感謝します。