- King Gnuの世界での評判が気になる
- 「Slumberland」のレビューが読みたい
- J-POP/J-ROCKの海外人気度が気になる
こんな方を対象にした記事です。
King Gnu「Slumberland」海外の反応は? 外国人に聴かせてみた
ここ日本には素晴らしい音楽がたくさんありますが、実際のところ海外ではほとんど聴かれていないのが現状です。
そこでこのブログでは、海外の反応を調査すべく「邦楽を聴かせてみた」シリーズを勝手に始動。完全なる個人の趣味で、さまざまなJ-POPおよびJ-ROCKについての感想や意見を調べていきます。
今回、DMM英会話からランダムに選んだ5か国の人に、King Gnu「Slumberland」を聴いてもらいました。
ミュージシャン&楽曲情報
2019年1月にメジャーデビュー、勢いそのまま驚くべき速さで日本のミュージックシーンを駆け上がり、年末には『紅白歌合戦』出場も果たしたKing Gnu。ビルボードジャパン 年間ランキング2019では、バンドが【TOP ARTISTS】12位にランクインsしています。
楽曲「Slumberland」は、少し過激な歌詞とダンサンブルなサウンドが気持ち悪いのに爽快なサイケロック。2019年1月16日、メジャーデビューアルバムとして1stアルバムと共にリリースされた2ndアルバム『Sympa』の収録曲です。
MVについては巷で「治安の悪いセサミストリート」と言われているとか(笑)。言い得て妙ですね。
果たして外国の方の耳にはどのように響くのでしょうか。
DMM英会話について


今回の調査に利用したのは、110か国以上の多国籍な講師が在籍しているDMM英会話。
いろいろな国のことを知りたい人、世界のニュースについて生の意見を聞きたい人にはぴったりのオンライン英会話スクールです。無料体験では2レッスン受講可能となっています。
各国のリアクション
今回はランダムに選んだ以下5か国の先生たちにご協力いただきました。
- 🇧🇬ブルガリア
- 🇬🇪ジョージア
- 🇧🇷ブラジル
- 🇰🇪ケニア
- 🇳🇵ネパール


ブルガリア


国名:ブルガリア共和国
地理:ヨーロッパのバルカン半島
首都:ソフィア
言語:ブルガリア語(公用語)など
人口:約700万人


よくあるほかの音楽とは違う。めっちゃダンサンブルでクールだし、車でも家でもどこで聞いてもよさそう。MVも面白いですね。パペットがカワイイ。
話を聞いたのは20代の女性の先生。曲調に加えて「治安の悪いセサミストリート」の世界観も気に入ってくれた模様(笑)。
ブルガリアで日本を含むアジアの音楽を耳にする機会ってほぼなくて、ラジオで流れる音楽はほとんどアメリカン・ミュージックなんですけど、サウンドも歌詞も同じようなのばっかりなんですよね。クオリティがどんどん下がってる。でもこの曲は新鮮な感じがします。
昨今のUSポップはだいたいHIPHOPなどのブラックミュージックの流れを汲んだビートがんがん系ですからね。個人的にはこういうのも好きですけど。
英語の歌詞も入ってるんだ! これはいいですけど、最近のブルガリアのミュージシャンは、ブルガリア語で歌うと外国で売れないからって、ぜんぶ英語で歌うことが多いんですよ。ただ海外で成功するのに英語で歌う必要はないと思うんですよね。アルバニア語で歌って世界でヒットしたアルバニア人のミュージシャンもいるし。
みんなそんなに歌詞は気にしないんじゃないかな。たまには理解しない方がいい場合もあるし(笑)。
コソボ系アルバニア人の歌手、エラ・イストレフィ。アルバニア語で歌われている2015年末に発表されたこのシングル「Bonbon」が欧州を中心に大ヒットし、アメリカのソニー・ミュージックとウルトラ・ミュージックと契約を結びました。
このあとで英語バージョンも出ていますが、この音源のYouTubeにはこんなコメントが。
even with the English version I still don't know what she's saying!!! 😂😝
YouTub 「Bonbon」のコメントより
(これでもなにを言ってるのかわからない笑)
やっぱり歌詞はあんまり重要じゃなかったみたいですね。
なおアルバニアは日本人にあまり馴染みのない国ですがギリシャに隣接しているヨーロッパの国。国旗が悪の組織みたいで超クールなことで有名。いろいろ複雑な歴史があり、文化的にもかなり興味深い国です。めちゃくちゃ行きたい。


音楽がヒットするかどうかは売り方とお金の問題も大きいんじゃないかな。K-POPはブルガリアのテレビでもたまに見ますしね。
最初から世界狙いのK-POP、強い……。でも本当にそうだと思います。
ジョージア


国名:ジョージア
地理:南コーカサス
首都:トビリシ
言語:グルジア語(公用語)など
人口:約390万人


すごくキャッチーでポップ。歌詞がわからなくてもサウンドだけで楽しめるから流行るのもわかります。MVもいいですね。
話を聞いたのは20代の女性の先生。やっぱりこういうノリのいいナンバーは外国人に評判がいいです。
曲自体はザ・キラーズみたい。歌い方とかヴォーカルのエフェクトはザ・ストロークスっぽいかな。私は好きだけど、いまヒットする感じではないかもしれないですね。
ザ・キラーズも 、 ザ・ストロークスも、ガレージ・ロック・リバイバルがひとつの音楽シーンになっていた00年代前半に台頭したバンド。2000年と聞くとわりと最近のような気がまだしますが、もう20年前……。
それから時が経ったいま、特アメリカではこういったロックバンドが“古いもの”になっているわけですが、だからこそ「よくあるほかの音楽とは違う」といブルガリアの先生の発言があるわけです。
ガレージ・ロック・リバイバル以前、90年代にレディオヘッドは「POP IS DEAD」という曲を、マリリン・マンソンは「Rock Is Dead」という曲を出していました。ロックやポップは常に死ぬものらしい。またロックも息を吹き返すでしょう。
ブラジル


国名:ブラジル連邦共和国
地理:南アメリカ
首都:ブラジリア
言語:ポルトガル語(公用語)など
人口:約2億人


ビートがめちゃくちゃいい。マジでヤられた!
話を聞いたのは20代の男性の先生。文字にすると伝わりづらいですが、もともと日本文化に興味がある方だったのもあって、本当に気に入ってくれたようでした。
なにを言っているのかわからないけど、個人的には歌詞よりサウンドが大事だから。ストリングスとか管楽器のミックスもすごいな。
King Gnuを統括しているギターボーカルの常田大希は、チェロで藝大に入学しており、小澤征爾指揮のオーケストラにも所属していたことのある人物。それから日本を代表する新進気鋭のバンドとしても活躍するんですから、まあいわば天才ですよね。月並みですが。
彼は以前からさまざまなプロジェクトで活動し、2019年5月には新プロジェクト、millennium paradeを立ち上げました。個人的にはその前身であるDaiki Tsuneta Millennium Paradeの「Angya」が超好き。
この常人離れしたセンスと万人受けするキャッチーさを融合させたのがKing Gnuです。
ケニア


国名:ケニア共和国
地理:東アフリカ
首都:ナイロビ
言語:スワヒリ語および英語(公用語)など
人口:約5000万人


すごい映像ですね。目に焼きつくっていうか。
話を聞いたのは20代の男性の先生。うん。「治安の悪いセサミストリート」は評判がいいですね。
「open your eyes」とかは聞こえました。ただ当たり前だけど、日本語の部分がわからないのがネックですね。ケニア人はわりと歌詞を重視するから。
考えてみると、別のケニア人の先生に米津玄師「Lemon」を聴いてもらったとき、彼女は字幕機能で歌詞を読んでいたんですが、確かにその解釈には胸躍るものがあったんですよね。的確に且つシンプルに米津玄師を表現しれくれたので。
もしかしたらケニアの方々は読解力に長けているのかも。ノリ重視の欧米や南米とは違うところです。
ちなみに常田大希は、あの米津玄師のアルバム『BOOTLEG』に収録されている「爱丽丝(アリス)」の共同プロデュース・アレンジ・ギターで参加しています。もともと友だちだったとのこと。
ネパール


国名:ネパール連邦民主共和国
地理:南アジア
首都:カトマンズ
言語:ネパール語(公用語)など
人口:約2,900万人


サウンドが独特。MVに関してはストーリー性のある映画みたいなやつが好きなんですけど、面白いとは思いますよ。
話を聞いたのは20代の男性の先生。MVの内容は好みがありますね。私は抽象的なアート作品的なやつが好き。
あと英語の発音がいい。本場の感じがします。
耳がいい人は英語の上達も早いと言いますしね。これだけ音楽の才能がある人であれば発音がいいのも当たり前かもしれません。
まとめ:世界でバズるために大事な2点を完全にクリアしている
「Slumberland」海外の反応
- ストリングスなども入ったロックサウンドが新鮮。
- ダンサンブルなビートがいい。
- バンドゆえに流行る感じではない。
- 発音のいい英語の歌詞が耳に残る。
- MV(治安の悪いセサミストリート)が面白い。
世界を見るとロックバンドという形式自体がトレンドから外れているので、海外で流行るかはまた別問題として、King Gnuは世界でバズるために大事な「ビート」と「ビジュアル(映像)」の2点を完全にクリアしているバンドと言えます。
そもそも彼らは日本のミュージシャンとして、日本人にこそ届くJ-POP然とした楽曲作りを心掛け、実際に大きな飛躍を見せた邦楽バンド。
海外受けを考えているわけではなさそうですが、時代の流れと共に世界的ヒットを生み出すポテンシャルは十分に持っていそうです。
英語の勉強だけでなく、今回のように世界各国の人々に話を聞くことができるのは、110か国以上の多国籍な講師が所属するDMM英会話の大きな魅力。
無料体験は2レッスン受講可能ですので、ご興味があればぜひ受講してみてください。
貴重な生の声を聞かせてくれた先生には心より感謝します。