- TOEICって受ける価値ある?
- どのくらいの勉強したら高得点が取れるの?
- 英語初心者だけど大丈夫?
こんな疑問を解決する記事です。
「TOEICが無意味なんて嘘」300点台→800点台で実感したメリット
英語学習をしていると、どこからともなく「TOEICは無意味」「TOEICは無駄」「TOEICは役に立たない」というような声が聞こえてきます。
しかし、300点代から800点代にスコアアップさせ、たまに停滞しながらも楽しく英語の勉強を続けてきた身として思うわけです。
そんなわけがない!
この記事では、超ド級の英語初心者から勉強を始めた実体験を基にしながら、TOEICのメリットについて考えていきます。
Contents
TOEICスコア365点→845点の実体験
詳しい勉強遍歴はプロフィールページに記載しておりますがが、500点アップまでの勉強時間はだいたい600時間くらい。
845点を獲得した時点でTOEICにこだわる必要性を感じなくなり、それから受けていませんが、拙い英語ながら外国人とコミュニケーションを取れる英語力と、それにより広がった世界がいまここにあるのは、すべてTOEICのおかげと言っても過言ではありません。
では、具体的にどのようなメリットがあったのかを考えてみましょう。
TOEICの勉強をするメリット
英語の勉強を始める初心者に最適

初心者の方がまず悩むであろう、英語の勉強の始め方。私は中高で習った内容をすっかり全部忘れてしまっていたため、どこから始めてなにをすればいいのか、まったくわからず。
ちなみにどのくらい英語が頭から抜けていたかというと、三人称や単語「environment(環境)」も忘れていたくらい!
ここまで来ると本当に全部わからないので、なにから手をつけていいのか途方に暮れるのも無理はなく。なんの知識もないとき、人はまったくの無力なのです……。
そこで、私はとりあえず中学レベルの文法を頭に入れ直したのち、どうやら日本社会で重宝されるらしいTOEICに狙いを定めることにしたのでした。結果的にはこれが英語を続けるきっかけになったわけですが、その理由を一つひとつ見てみましょう。
TOEICが英語初心者に最適な理由
- 目標が明確になる。
- 参考書などの教材を選びやすい。
- 試験にスピーキングとライティングがない。
- 合否がないからあまり落ち込まない。
(1)目標が明確になる。


勉強にしても、なんにしても、 特に物事を一から始める場合、目標を定めるのは大事です。仕事や留学などをきっかけに英語を始める方は自動的に目標が定まってくるかと思いますが、私のように「やってみようかな~」なんていう趣味だと自分で決めなくてはいけません。
洋書をすらすら読みたいな~。外国人とぺらぺらしゃべりたいな~。
もちろん心の奥にはこんな夢はありましたが、勉強を始める前の私からすれば「空を飛びたい」とか「瞬間移動したい」レベルの願望。あまりにも漠然と、そして飛躍しすぎていて、勉強の原動力になるかというと……私はぜんぜんならず。
その点、TOEICや英検などのテストには「点数を取る」という現実的且つ明確な目標があります。さらに、自分のレベルに合ったところから段階を踏んで目標を設定することが可能。達成感が得られるので継続しやすいです。
(2)参考書などの教材を選びやすい。


勉強にかかせないのが適切な教材選び。ただ、世の中には英語の参考書があふれすぎていて、右も左もわからない初心者のときはどの教材を買えばいいのかさっぱりわかりません。
そこでTOEIC関連本だけに焦点を絞り、選択肢の範囲をある程度狭めます。狭めると言ってもかなりメジャーなテストのため、文法、単語、模擬テストなど、教材は豊富。そこから自分に合ったものを選びましょう。
例えば私が最初に取り組んだ参考書は『1分間TOEICテスト英単語2000』。心理学者・ヘルマン・エビングハウスによる忘却曲線を参考に、スピード記憶法を取り入れた本です。


……なんかこれだけ書くと胡散臭いですが、つまり「短時間で2000語を見る・聞く」という作業を「何度も繰り返す」ことで記憶を定着させよう、という内容です。
こういうタイプの本は超有名な『金のフレーズ』などたくさんありますが、丁寧な復習一回よりも雑な復習を繰り返し行うことが大事、ということに気づかせてくれた『1分間TOEICテスト英単語2000』が、私にとっては一番転機になりました。
あとはネットにも情報はごまんと転がっていますね。勉強方法にも好みがありますし、知っていること・知らないことは人によって違うので、自分になにが必要なのかを見定めることは重要になってきます。
(3)試験にスピーキングとライティングがない。


英検を含むほかの英語テストと比べると、TOEICはおそらく一番簡単な英語テストです。
もちろん満点はめちゃくちゃ難しいですが、それぞれCFERのC1(上級)程度とみなされる英検一級とTOEICの900点台後半、間違いなくTOEICの方が取りやすいでしょう。
一番の理由はその出題方法。英検がリスニング、リーディング、スピーキング 、ライティング、で採点されるのに対し、TOEICはルスニングとリーディングのみなんです。
TOEICの種類
- TOEIC Speaking & Writing(TOEIC L&R)= スピーキング & ライティング
- TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)=リスニング&リーディング
※いわゆる「TOEIC」は後者
これが「TOEICは無駄」と言われるゆえんでもあります。四択のリスニングとリーディングでTOEIC高得点を取ったところで、絶対にしゃべれるようにはならないんですよね。
でも「しゃべれるようにならない」=「無駄」というのは短絡的じゃないですか。TOEICで得た知識は少なからずスピーキングに役立ちますし、別に「しゃべる」ことが最終目標とは限りませんから。
(4)合否がないからあまり落ち込まない。


英検などの資格系に挑戦していると「不合格」の三文字に打ちのめされることがあります。
高いお金をドブに捨てたような気になりますし、仮にお金のことを気にせずとも単純に落ち込みますよね。努力が水の泡になったような……いや、そんなことはないんですけど。
一方、TOEICは実力測定試験のため合否がありません。なので「思ったより低かった」や「前回より下がった」ということで落胆することはあり得ますが、不合格よりずっと気持ちは楽。モチベーションも続きます。ゲームみたいなものだと思っておきましょう。
以上4つの理由から、個人的に「学校で習ったことをすっかりぜんぶ忘れちゃったテヘペロ」という初心者の方にこそTOEICをおすすめします。さらなるTOEICのメリットは下記にて。
英語が出来る人だと思われる


初めて受けたTOEICは365点。あのころは高得点が大きな夢だったので、漠然と「700点超えの点数を持っている人」=「英語がめちゃくちゃ上手い人」という印象を持っていました。
おそらく英語に触れていない世間の認識はこんな感じでしょう。ところがどっこい、実際にその点数を超えて思いました。
諦めなければ誰でも700点くらいはいける!
もちろん最低限の勉強は必要です。が、基礎の文法を固めて、TOEIC頻出単語を一通り覚えるのに、血のにじむような努力はいらないかと。多少なり気合を入れれば達成出来ると思います。
これがまたTOEIC批判の要因になっているわけですが、逆に言えば、難易度のそれほど高くないもので社会的評価がだだ上がり、人生だって変わるかもしれないわけです。
ポイント
✓ TOEICは超オイシイ
入社や転職、そのほかさまざまな場面で使えるので、いくらかTOEIC勉強に時間を費やし高得点を取得して絶対に損はないと思います。
英語力を超越した自信がつく


難易度がそれほど高くないのに、TOEIC高得点をたたき出しておけば英語が出来る人だと思われるのは、実際にその点数を持っている人が少ないから。
確かに勉強すれば誰でもそこそこの点数は取れると思うんですが、実際に数百時間の勉強を継続する人は少ないのかもしれません。
英語が出来る出来ないというよりは、世間で「すごい」と思われるなにかを持っている、それなりの努力をして結果を出した、という点において得た自信は間違いなく今後に繋がる貴重な財産になります。
そもそも意味なんか必要?


そもそも、です。
TOEICerに対してだけでなく、英語を勉強している人に向けて「英語だけ出来ても意味がないよ」とか言う人もたまに見かけます。本人からすれば「教えてあげよう」という優しさなのかもしれません。
が、なにかをやるのに必ずしも意味が必要かというと、まったくそうは思わないですよね。いちいち意味付けなんかしていたらなにも出来ないし。
だって、私たちの生きている意味、ある? たぶんないよ。自然と息をしているだけ。やりたいことをやろう。
この記事がTOEIC受験を考えているあなたの参考になれば幸いです。