- 英単語やフレーズを効率的に調べたい
- 日本文化を英語で説明したい
- 英文の多読が好き
こんな方を対象にした記事です。
Wikipediaで英語学習:日本語&英語&シンプル版をフル活用
なにか調べものをするとき、とりあえずWikipedia(ウィキペディア)を覗くという人も多いのではないでしょうか?
個人のちょっとした調べものくらいには最適なこのツール、英語を含むすべての外国語学習に利用しない手はありません。
この記事では、ウィキペディアの日本語版、英語版、シンプル版の便利な使い方をご紹介。勉強に役立つ簡単で有益な言語教材へと早変わりします。
Contents
日本語版&英語版を使う:ワンクリック切り替え
ふと「これってなんて説明したらいいんだろう?」と思ったとき、欲しい情報を一発ゲットするのはなかなか難しいですよね。辞書には載っていないし、検索だと情報量が多すぎるし。
その点、ウィキペディアはズバッと答えを出してくれるので超便利。そして、意外と知られていないと思いますが、実は日本語版から英語版にワンクリック切り替えられる機能がついているんです。
実際にやってみましょう。
日本語で調べたいワードを検索する。
今回は「漫才」を例に使用します。まずはいつも通り、ウィキペディアでワードを検索。ちなみにスマホではサイトをPC版に切り替えるなどして見てください。
【追記 2020/01/04】スマホ版でも選択可能でした。
検索ワード
漫才


「多言語版」項目で言語を選ぶ。
検索したワードに該当する外国語ページがあると、ページ左側の下記の部分にリンクが表示されるので、好きな言語を選択してください。
ここでは「English」をクリックします。









切り替わりました。簡単ですね。
【追記 2020/01/04】ちなみにスマホ版はページ上部「文A」から選択可能です。


なお、英語には「漫才」にピッタリ当てはまる言葉がないので、英語版ウィキペディアではそのまま「Manzai」として紹介されていますが、ちゃんと対応する語がある場合は英語表現が出てきます。
上記ページに掛け軸らしきものが写っているので、試しに「掛け軸」で英語版に切り替えてみましょう。
検索ワード
掛け軸







「掛け軸」は「hanging scroll」なんですね。
と、このように、わざわざ検索しなくても一瞬で英単語や英語表現がわかるので、日本語から英語を調べたいときはオススメです。
英語版:多読で豊かな表現を身につける
再び「Manzai」ページの内容を見ていきましょう。
検索ワード
Manzai(漫才)




日本にそれほど詳しくない外国人と話していると、普段の会話がいかに共通認識に頼られたものであるのかを実感します。
例えば今回検索した「漫才」なんかは日本特有の文化なので、大雑把に「comedy」などと表現しても真意は伝わらず……。まず「漫才がなんたるものか」を説明しなければ!
が、相手が理解出来るよう一から説明するの、これ、マジでムズい。そこでWikipedia様の出番というわけです。
下記は「Manzai」ページの説明文の一部。
Manzai usually involves two performers (manzaishi)—a straight man (tsukkomi) and a funny man (boke)—trading jokes at great speed. Most of the jokes revolve around mutual misunderstandings, double-talk, puns and other verbal gags.
Wikipedia「Manzai」
ここでまず「ツッコミ」と「ボケ」の英訳が判明。
- ツッコミ:a straight man
- ボケ:a funny man
さらに「基本的に2人のパフォーマーで行われる」「高速でジョークが交わされる」といった説明がありますね。
そして、そのジョーク内容については「誤解」「めちゃくちゃなトーク」「言葉遊び」「またはそのほかの口語ギャグ」とも触れられています。
また、こういった日本特有の文化や事柄を調べるときのみならず、専門用語や専門的な表現を調べるのにも便利です。試しに私の好きな「麻雀(Mahjong)」を調べてみましょう。
検索ワード
Mahjong(麻雀)


- 牌:tile
- 順番に:In turn
- 牌を引いて捨てる:draw and discard tiles
- 役:legal hand
- 面子:meld
- 雀頭:pair
冒頭だけでこんな用語を学べました。ほかにも単語から言い回しまで、ぼうっと読んでいるだけで勉強になりますね。
シンプル版:英語初心者も安心して読める
膨大な情報があるものですから、そりゃあWikipediaは沼です。文章が長いページも多いですし、ほかのページにまで目を通し始めたら終わりません。
これがなかなか面白いですが、英語の勉強を始めたばかりの方は大変。英文を読むのにどうしても時間がかかります。
私も昔は洋書を2~3ページ読むだけで疲労困憊でした。いや、なんて偉そうに言って、いまも別に速くはないんですけど。
なにはともあれ、そんな方にも朗報です。シンプル英語版ウィキペディア(Simple English Wikipedia)を使ってみましょう。
こちらで先ほど検索した「Manzai」を再び。普通の英語版ウィキペディアと見比べてみましょう。
検索ワード
Manzai(漫才)






パッと見ただけで文字数の違いが明らかですね。なんなら画像も違うよ。なんで? まあいいや。シンプル版「Manzai」ページの説明はこんな感じになっています。
A comedy team brings together a straight man (tsukkomi) who feeds punchlines to a funny man (boke).
Simple Wikipedia「Manzai」
本当にシンプル。この長さでしたら、ほとんどの人が抵抗なく読めるかと思います。最初はこれから使い始めてみるといいかもしれません。
以上、Wikipediaの日本語版、英語版、シンプル版の説明でした。 辞書に載っていない英語表現や単語を調べる際には是非、活用してみてください。