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【英作文の添削サービス比較】7社で「同じ文章」を校正してみた

  • 英語のライティングスキルを上げるのにおすすめの添削サービスが知りたい
  • レポートや課題など学校で英文を書く機会がある
  • Eメールや企画書などビジネスで英文を書く機会がある

こんな方を対象にした記事です。

記事のテーマ

【英作文の添削サービス比較】7社で「同じ文章」を校正してみた

今回は、私が2年ほど前に英語ライティングの練習として書いた文章を、7つの添削サービスを使ってチェックしてみます。米津玄師のワンマンライブ【flamingo】のライブレポートの一節です。

注意

下記の文章は読みやすさを考慮して改行しています。添削前で文法ミスなどがありますのでご留意ください。

添削してもらう文章

At the beginning of the gig, Yonezu followed supporting musicians as one of his anthems “LOSER” began with string instruments intro.

The audience let out a continuous cheer which obviously encouraged him to play his vocaloid song “Suna no wakusei” and sing an acoustic guitar song “Hien”.

In addition, there were the two huge screens installed at the left and right of the stage showing his figure while performing “Hien”.

I couldn’t read his facial expressions at all because his head was hidden deep into the hood over his head.

However, It’s the one of the changes that he would be mentioning later.

結論を先に言うとこんな感じになりました。

添削サービスおすすめ

  • 無料の自動添削『1Checker
  • 無料の自動添削『Grammarly』無料版
  • 有料の自動添削『Grammarly』有料版
  • 有料の手動添削『Fruitful English
  • 英語がある程度わかるならネイティブ講師がおすすめ
  • 複数の添削サービスでチェックするといい

では、各サービスの使い方や添削結果の比較を見ていきましょう。

Grammarly
(グラマリー)

『Grammarly』公式ホームページのトップ画面

定番の添削サービス。制度が高いと評判ですが、実際にどんな校正をしてくれるのか見ていきましょう。

\精度の高い自動添削サービス/
  • ウェブ版
  • ダウンロード版
  • Chrome、Safari、Firefox、Edgeなどブラウザの拡張機能
  • スマートフォンアプリ

会員登録(無料)のやり方

まずは会員登録(無料)です。

会員登録(無料)

  1. 公式ホームページにアクセス
  2. 「Add to Chrome(ブラウザによる)」から会員登録

以上で完了します。簡単です。

ウェブ版の使い方

今回はウェブ版を使ってみます。ログイン後、マイページの中央辺りにある「New」をクリック。データをアップロードして添削したい場合は「Upload」からどうぞ。

『Grammarly』マイページ

文章をコピペすると、自動で添削がスタートします。

『Grammarly』添削ページ

なお、左側のハンバーガーメニューから英語の種類を選択可能。

『Grammarly』添削ページ
  • 🇺🇸アメリカ英語
  • 🇬🇧イギリス英語
  • 🇨🇦カナダ英語
  • 🇦🇺オーストラリア英語

ワードファイルとしてのダウンロードや印刷もすることができます。

添削結果

『Grammarly』添削結果
『Grammarly』添削結果

指摘された項目

  • obviously→不要
  • vocaloid→最初は大文字
  • wakusei→※日本語
  • In addition→くどい
  • the two (huge screens)→冠詞「the」不要
  • the one (of the changes)→冠詞「the」不要

色分けの意味はページの右カラムにて。一つひとつのワードをクリックすることで、添削理由を確認することができます。ここでは「obviously」「In addition」「vocaloid」の実際の指摘を見てみます。

『Grammarly』添削ページ
「この文章には必要なさそうだから消せば?」
「くどいから"Also"とか"besides"に変えれば?」
『Grammarly』添削ページ
「ボーカロイドはたぶん固有名詞だから最初は大文字じゃね?」

こんな感じ。指摘に加えて提案もくれるのが特徴です。ウェブデザインも見やすくていいですね。

無料版と有料版の違い

プレミアム会員・ビジネス会員共に、料金は月額1500円弱。

『Grammarly』料金表

有料版は「致命的な文法ミスの指摘」だけでなく「より研ぎ澄まされた文章にするためのアドバイス」をしてくれます。例えば「流暢さ」「読みやすさ」「丁寧さ」など。

無料版でも高い精度を誇っているので、有料版にはかなり期待できます。

ビジネスやアカデミックな場で文章を書いたり、レポートなどの発表がある人は、有料版でより洗練されたライティングを目指すのがいいですね。

\精度の高い自動添削サービス/

Hemingway Editor
(ヘミングウェイ・エディター)

『Hemingway Editor』トップ画面

シンプルで読みやすい文章に深い意味を持たせるのが得意だったヘミングウェイ。そんな彼の名を冠したサービスがこちらです。

  • ウェブ版
  • ダウンロード版

ウェブ版の使い方

ウェブサイトに文章をコピペすると添削スタート。

『Hemingway Editor』添削画面

文章に引かれている色は、それぞれ右側の項目「副詞」「受動態」「難語」 「読みにくい」「めっちゃ読みにくい」と対応しています。

添削結果

『Hemingway Editor』添削結果
『Hemingway Editor』添削結果

指摘された項目

  • obviously→もっといい語がある
  • In addition→くどい
  • However→くどい
  • his head was hidden→能動態で書くべき
  • 薄黄色のマーカー部分→読みにくい
  • 赤色のマーカー部分→めっちゃ読みにくい

受動態を嫌うのは『Hemingway Editor』の特徴。「obviously」と「In addition」については『Grammarly』と同じ評価を受けました。

なお、読みにくさを教えてくれる薄黄色と赤色のマーカーですが、例えばBBCの文章なんかを入力してもマーカーだらけになります。必ずしも修正した方がいいというわけではないので注意です。

こちらの「ヘルプページ」にあるように、あくまで「読みやすくする」ためのサービスですね。

無料版と有料版の違い

有料版はダウンロードになります。2000円ちょっとの買い切りなので手が出しやすいですね。ワードプレスやワードとの連携ができるのもポイント。

『Hemingway Editor』購入画面

アイディアはかなり面白いです。シンプルであればいい文章というわけでもないですが、とにかく伝わりやすい英語を書きたい人にはおすすめします。

LanguageTool
(ランゲージツール)

『LanguageTool』トップ画面
  • ウェブ版
  • Chrome、Firefoxなどブラウザの拡張機能
  • Google Docs、Microsoft Wordなどへの拡張機能
  • API

ウェブ版の使い方

ウェブサイトに文章をコピペし、右下の「Check Text」をクリックで添削されます。

英語だけでなく、多数の言語に対応している添削ツール。フランス語、ドイツ語、スペイン語などなど。入力スペース左下のタブから選ぶことができます。

英語の種類もタブにある6種類から選択可能。

  • 🇺🇸アメリカ英語
  • 🇬🇧イギリス英語
  • 🇿🇦南アフリカ英語
  • 🇨🇦カナダ英語
  • 🇦🇺オーストラリア英語
  • 🇳🇿ニュージーランド英語

私はイギリス英語派なので「British」でやってみました。

添削結果

『LanguageTool』添削結果
『LanguageTool』添削結果

指摘された項目

  • Yonezu→※日本語
  • vocaloid→※固有名詞
  • Suna→※日本語
  • wakusei→※日本語
  • Hien→※日本語
  • hood→アメリカ英語だから「bonnet」に変えるべき

うーん。日本語や固有名詞に対する指摘ばかりですね。重要なポイントは完全に見逃されています。

それに最後は車のボンネット(🇺🇸hood / 🇬🇧bonnet)だと思われているみたい。違うよ。被る方のフードだよ……。

無料版と有料版の違い

有料版はこちらのウェブサイトで、月額約600円。一度に添削できる文字数が無料版の倍で40,000字となり、スペルミスのチェックより精密になったりします。

無料版のチェックが甘すぎるので、正直このクオリティで有料版に切り替える気にはあまりならないかな……。

ただ多数の言語に関わっている方には便利ですね。

scribens
(スクリベンス)

『scribens』トップ画面

多数のブラウザやシステムに応用が利く添削サービスです。

\拡張機能が充実/
  • ウェブ版
  • Chrome、Safari、Firefoxなどブラウザの拡張機能
  • Microsoft Office Suite、Google Docs、Mozilla Thunderbirdなどシステムへの拡張機能
  • API

ウェブ版の使い方

ウェブサイトに本文をコピペし、右端にある「CHECK」をクリック。添削がスタートします。

添削結果

『scribens』添削結果
『scribens』添削結果

指摘された項目

  • Yonezu→※日本語
  • Suna→※日本語
  • Wakusei→※日本語
  • vocaloid→※日本語
  • "Hien".→ピリオドの位置を引用符の内側に入れる

前述の『LanguageTool』同様、日本語の部分ばかり指摘され、ほかのチェックがほぼありません。

これまで指摘されなかったピリオドの位置は正してくれました。アメリカ英語だと特にピリオドが内側に入ります。ただイギリスでは一般的に外側です。

ちなみに、左側のメニューが細かな添削内容になります。例えば一番上の項目を見てみると、この文章では「head」と「song」というワードが2回出てきていることがわかります。

さらに「STATISTICS」では、文字数、センテンスの数、段落の数など、構成データを確認することも可能です。

添削の精度は少し低いですが、完全無料で、なにより拡張機能が充実しているので、文章の基本情報を得たり、ちょっとしたチェックに使うのがよさそうです。

なお、こちらはフランス語にも対応しています。

\拡張機能が充実/

1Checker
(ワンチェッカー)

『1Checker』トップページ

単語の間違えだけでなく、文章全体の仕上がりを確認してくれるフリーソフトです。

  • ダウンロード版
\文章全体の構成を判断/

ダウンロード版の使い方

ダウンロード後、本文をコピペし、上部の「誤用チェック」をクリックすると添削されます。

日本語対応ですが、翻訳がちょっと変で面白いです(笑)。

添削結果

『1Checker』添削結果
『1Checker』添削結果(Wordで制作)

指摘された項目

  • vocaloid→「vocalist」じゃない?
  • wakusei→※日本語
  • installed at→located in
  • was hidden→was concealed

表現方法に関する代替え案をくれました。確かに「located」の方がしっくりきます。

ちなみに「hide」と「conceal」の違いを調べてみると、動詞「conceal」は「見られたり知られたりしないように隠すこと」のようなので、私の書いた「フードで顔を隠す」ではこちらのニュアンスの方が合っているのかも。

ただ検索してみるとどちらも使われていますね。

As verbs the difference between conceal and hide is that conceal is to hide something from view or from public knowledge, to try to keep something secret while hide is to put (something) in a place where it will be harder to discover or out of sight or hide can be to beat with a whip made from hide.

What is the difference between conceal and hide?

ちなみに文章全体の評価はこんな感じ。ユニークな翻訳のおかげで「予想より良かったよ」とか「素晴らしいね」とか、なんかちょっとカワイイ。

\文章全体の構成を判断/

Ginger
ジンジャー

『Ginger』トップページ

日本人にお馴染みの英文添削サービス。ウェブ版はちょっと使いづらいので、ダウンロード版を使用してみます。

\英語学習ツールとして最適/
  • ウェブ版
  • ダウンロード版
  • アプリ版
  • SafariとChromeの拡張機能

ダウンロード版の使い方

ダウンロード後、本文をコピペすると添削されます。

『Ginger』添削画面

それぞれ指摘された部分をマウスオーバーすると、指摘箇所の上にポップアップが。これをクリックで自動的に書き換えも行われます。

『Ginger』添削画面

単語やお気に入り文章の登録などの機能もあるので、添削しつつ英語を勉強したい人にはとても便利です。

添削結果

『Ginger』添削結果

指摘された項目

  • string instruments intro→冠詞「the」が必要
  • let→三人称「s」が必要
  • voaloid→最初の文字を大文字に
  • wakusei→※日本語
  • into→in

イントロへの冠詞など、ほかのサービスでは指摘されなかったことへの指摘が多いです。

名詞「audience」に関しては単数にも複数にもなるので、必ずしも三人称「s」がいるわけではないですね。前置詞「into」に関しては確かに「in」の方がいいのかも。

無料版と有料版の違い

プレミアム版にアップグレードすると、使用者の利用履歴からその人の間違えやすいところを教えてくれるほか、文章の読み上げもしてくれます。

料金は契約期間で異なりますが、例えば「1年契約」だと低下で月額1500円ほど。契約タイミングなどによっては割引があったりします。

\英語学習ツールとして最適/

Fruitful English
(フルーツフルイングリッシュ)

『フルーツフルイングリッシュ』トップページ

これまでに紹介してきた自動の添削サービスとは違い、人間が英作文を校正してくれる学習サイトです。日本人講師またはネイティブ講師のどちらかが選べます。

プランの確認は、PCがページ上部メニューの「料金案内」から、スマホがページ上部メニューの「サービス」から可能。いくつかありますが、一番人気で断然おすすめなのは「英作文チケット」です。

『フルーツフルイングリッシュ』料金プラン画面

注目したいポイントは有効期限がないこと。私はこれまでに2回ほど一番少ない40枚を購入して、添削してほしいと思ったときにだけ使い、普段は放置しています。

チケットは、半角換算で600文字ごとに1枚(解説コースの場合2枚)必要です。この記事でサンプルとして使っているライブレポの一節は612文字だったので、最後の一文だけ削って「解説コース」でお願いしてみました。

日本人講師による添削結果

『Fruitful English』日本人講師による添削結果
『Fruitful English』日本人講師による添削結果(Wordで作成)

指摘された項目

  • string instruments intro→strings introのみでOK
  • (continuous cheer) which ~→非制限用法にする(コンマを付ける)
  • the (two huge screens)→冠詞「the」不要
  • while performing→「while」不要
  • over the head→不要

制限用法と非制限用法は私がよく指摘されるところ。ただ自動添削サービスには完全スルーされていました。

scribens』で「head」という単語が2回出てくることがわかっていましたが、指摘を受けて読み直してみると確かに不自然です。

実在する先生に教えてもらう利点はやはり、微妙なニュアンスをくみ取ってもられた上で「こうしてもいいんじゃない?」という提案をもらえるところ。あってもなくてもいい部分などを丁寧に教えていただけました。

日本人講師にはもちろん日本語が通じるので、解説もわかりやすいですし、質問も気軽にできます。日本人同士でしかわからないニュアンスを英語にしたいときも助かりますね。

解説

(A)別表現
string instruments introでも良いですが、strings introのみでも通じます。

(B)非制限用法
制限用法だと「彼を~させた歓声」ですが、ここでは「歓声、それは彼を~させた」のほうが近いです。そのため、非制限用法がベターになります。
例:He bought a new camera, which made him a better photographer.(彼は新しいカメラを買った。それは彼をより良い写真家にした)

(C)冠詞
「2つの大きなスクリーン」はここで初めて登場する言葉なので、無冠詞が正解です。

(D)別表現
while performingでも通じるのですが、performingだけでも良いでしょう。

(E)over the head
his head was hidden deep into the hood over the headで、同じ意味を持つheadが重複しています。「頭部が隠れていた」ことはhis head was hidden deep into the hoodだけで分かるので、over the headは書かなくてOKです。

ネイティブ講師による添削結果

『Fruitful English』ネイティブ講師による添削結果
『Fruitful English』ネイティブ講師による添削結果(Wordで作成)

指摘された項目

  • supporting musicians→冠詞「the」が必要
  • one of his anthems "LOSER"→"LOSER," one of his anthems,
  • string instruments intro→冠詞「a」が必要
  • (continuous cheer) which ~→非制限用法にする(コンマを付ける)
  • vocaloid→最初の文字は大文字
  • the (two huge screens)→冠詞「the」不要
  • hidden deep into the hood over his head→completely covered with the hood

イントロへの冠詞ですが、『Ginger』では「the」とされたのが、ネイティブ講師には「a」と指導されました。スクリーンに対する不必要な「the」は日本人講師と『Grammarly』にも教えられていました。冠詞は難しいですね……。

また、日本人講師と同様、非制限用法についても指摘が。固有名詞「vocaloid」については『Grammarly』と同様でした。

注目したいのは文法ミスではなく、より自然な言い方を教えてくれた点です。前半の「Yonezu followed supporting musicians as "LOSER," one of his anthems,… 」なんていうのはまさにネイティブっぽい。

最後のフードについての記述もより自然な感じがします。全体的にすごくまとまりが出ました。

解説

(A)is OK and will sound a bit better with this article. It signals particularity of "musicians"; specific ones, the ones supporting during that particular gig.

(B)Punctuation, alternative, We need commas around that title since it's in apposition (extra info on "one of his anthems"). It would be "...anthems, "LOSER," began...". Alternatively, we can arrange it the way I suggested (even more natural).

(C)Article, We need it for the singular noun "intro", used as an indefinite noun here (type of thing/intro the song began with; not a particular one in this grammatical context).

(D)is OK and singular will sound better since we use it as an adjective; for noun "intro."

(E)Punctuation, The following relative clause is nonrestrictive. It shows extra info on "continuous cheer" (doesn't define it). We put commas around this type of clause.

(F)Capitalization, I am not familiar with this term, but with a quick search I found it's the name of voice synthesizer software. In that case, it's a proper noun and is capitalized.

(G)Punctuation, We need one space between a word and following opening quotation mark, and then one space between the closing quotation mark and next word. The pattern is "...XXX "XXX" XXX..."

(H)Article, No definite article is used here because "huge screens" is an indefinite noun (something mentioned for the first time; not yet specific).

(I)is correct and I just showed a possible alternative.

まとめ:贅沢を言えばネイティブ講師が一番

添削内容はサービスによってぜんぜん違う結果になりました。私が積極的に使っていきたいと思ったのはこちら。

添削サービスおすすめ

  • 無料の自動添削『1Checker
  • 無料の自動添削『Grammarly』無料版
  • 有料の自動添削『Grammarly』有料版
  • 有料の手動添削『Fruitful English
  • 英語がある程度わかるならネイティブ講師がおすすめ
  • 複数の添削サービスでチェックするといい

スペルミスはどのサービスも気づいてくれますが、冠詞の細かなミス、文章の流れなど、より自然なライティングを目指すのであれば、やはりお金を払ってネイティブ講師に見てもらうのが一番いいと思います。

自動添削サービスであれば『Grammarly』の精度が一番かと。無料であれだけのクオリティなので、有料版はかなり期待できます。ただ私はライティングすることがないので無料版で十分。必要になったら買ってみたいサービスです。


いかがでしたでしょうか。英文を書く際にはぜひ参考にしてみてください。

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